片目ずつ、窓のサッシやカレンダーの線をじっと見てみたことはありますか?
「まっすぐなはずの線が、真ん中あたりだけ波打って見える」
「見ようとしている中心が、暗く沈んで見える・欠けて見える」
そんな見え方の変化があれば、それは加齢黄斑変性(かれいおうはんへんせい)という目の病気のサインかもしれません。
両目で見ているときは、片方の目の異常をもう片方の目が補ってしまうため、かなり進行するまで気づけないことも少なくありません。
大阪市平野区・喜連で眼科診療を行うつじおか眼科が、加齢黄斑変性の初期サインと、ご自宅でできる「片目セルフチェック」についてわかりやすく解説します。
こんな見え方の変化、ありませんか?
以下のような症状に心当たりがある方は、ぜひ最後までお読みください。
- まっすぐな線(窓枠・電柱・タイルの目地)が波打って見える
- 見ている物の中心が暗い、黒っぽい影がかかったように感じる
- 中心だけがぼやけて、人の顔や文字が読み取りにくい
- 物が実際より小さく見える、色があせて見える
- 片目ずつで見ると、左右で見え方が違う
ひとつでも当てはまる方は、できるだけ早く眼科で眼底の検査を受けてください。
加齢黄斑変性とは?
網膜の中心「黄斑」に障害が起こる病気
黄斑(おうはん)は、網膜の中心にある直径2mmほどの小さな部分です。
ここには光を感じる細胞が密集しており、視力の大部分と、色を見分ける働きを担っています。
加齢によるダメージや、本来はないはずの異常な血管(新生血管)によって黄斑が傷むと、見ている中心の部分だけがゆがんだり、欠けたりします。
周辺の視野は保たれることが多いため、すぐに真っ暗になるわけではありません。
ただし、読む・人の顔を見分ける・運転するといった「中心で見る」作業が難しくなり、生活への影響は決して小さくありません。
日本人に多いのは「滲出型」
加齢黄斑変性には、黄斑がゆっくり痩せていく「萎縮型(いしゅくがた)」と、新生血管が黄斑の下に伸びて出血やむくみを起こす「滲出型(しんしゅつがた)」があります。
日本では滲出型が多いとされ、こちらは進行が比較的早く、数週間から数か月で視力が下がってしまうこともあります。
一方で、早い段階で見つかれば進行を抑える治療が可能な時代になっています。
こんな方は特に注意
- 50歳以上の方(年齢とともにリスクが高くなります)
- 喫煙習慣がある方(最も注意したい危険因子のひとつです)
- ご家族に加齢黄斑変性の方がいる
- 高血圧・脂質異常症・肥満などがある
- 緑黄色野菜や魚をあまり食べない
- 屋外で強い日ざしを浴びる機会が多い
喫煙や食生活など、ご自身で見直せる要素があるのもこの病気の特徴です。
禁煙や、緑黄色野菜・青魚を意識した食事は、予防の観点からもおすすめできます。
また、屋外での紫外線対策も目の健康を守るうえで大切です(参考:目も日焼けします。夏の紫外線が招く白内障・翼状片のリスクと正しい対策)。
ご自宅でできる「片目セルフチェック」
チェックのやり方
- メガネ・コンタクトレンズは、いつも通り装用します
- 明るい部屋で、格子状の模様(方眼紙・障子・タイル・カレンダーの表など)を30cmほど離して見ます
- 片方の目を手のひらでしっかり覆います
- 格子の中心の一点をじっと見つめ、周りの線がどう見えるかを確認します
- 反対の目も、同じように確認します
こんな見え方は要注意
- 線が波打つ・ゆがむ
- 格子の一部が欠けている・かすんでいる
- 中心に灰色や黒っぽい影がある
- 線の一部だけがぼやけて見えない
大切なのは、必ず片目ずつ確認することです。
両目で見ていると、悪いほうの目の異常をもう片方が補ってしまい、変化に気づけません。
月に一度、日を決めて確認する習慣にしておくと安心です。
なお、セルフチェックはあくまで気づきのきっかけであり、診断ではありません。
チェックで異常がなくても見え方の違和感が続く場合は受診を、50歳を過ぎたら症状がなくても年に一度は眼底検査を受けておくことをおすすめします。
放置するとどうなる?
「中心が見えない」は生活を大きく変えてしまう
黄斑の障害が進むと、次のような困りごとが起こります。
- 新聞や本の文字が読みにくくなる
- 人の顔の見分けがつきにくくなる
- 運転免許の更新に必要な視力を満たせなくなる
- 料理・裁縫・スマートフォンの操作など、細かい作業がしづらくなる
時間が経つほど、治療の効果は得にくくなる
滲出型では、出血や網膜のむくみが繰り返されるうちに黄斑に瘢痕(はんこん・傷あと)ができてしまいます。
こうなると、治療を行っても視力の回復は難しくなります。
「見えにくいけれど、まだ我慢できる」という段階で受診しておくことが、その後の見え方を守ることにつながります。
早期であれば、進行を抑えられる時代です
現在は、新生血管の活動を抑える抗VEGF薬を目の中に注射する治療が広く行われています。
進行を抑え、見え方の維持や改善を目指すことができます。
ただし、効果の現れ方や必要な治療回数には個人差があり、すでに傷んでしまった黄斑を元通りにする治療ではありません。
だからこそ、早く見つけることが何よりも大切です。
つじおか眼科の加齢黄斑変性の検査・治療
OCT(光干渉断層計)などによる精密検査
眼底検査に加えて、OCTという機器で網膜の断面を撮影し、黄斑のむくみや新生血管の影響を詳しく確認します。
痛みはなく、短時間で受けていただけます。
見え方のゆがみは、糖尿病網膜症や網膜静脈閉塞症など、ほかの病気が原因で起きていることもあります。
当院では、そうした病気との見きわめも含めて診断を行います。
抗VEGF薬の硝子体注射
治療が必要と判断した場合には、点眼麻酔を行ったうえで、清潔な環境を整えて硝子体注射を実施します。
治療後も定期的に検査を行い、見え方と網膜の状態を確認しながら治療を続けていきます。
網膜硝子体疾患に対応できる診療体制
副院長は、近畿大学医学部附属病院や近畿大学医学部堺病院などで網膜硝子体外来を担当し、難症例の白内障手術や網膜硝子体手術の症例を数多く経験してきました。
院長・副院長の親子二代の日本眼科学会認定 眼科専門医を中心に、視能訓練士を含む専門スタッフがチームで診療にあたります。
検査から治療、その後の経過観察まで、一貫した体制でサポートいたします。
見え方の違和感、「年のせい」で片づけないでください
加齢黄斑変性は、その名の通り年齢とともに増える病気です。
しかし「年のせいだから仕方がない」とあきらめる病気ではありません。
今日、この記事を読み終えたあとにでも、ぜひ一度、片目ずつ格子模様を見てみてください。
そこで気づいた小さな違和感が、大切な視力を守る第一歩になります。
大阪市平野区・喜連で加齢黄斑変性の診療をお探しの方へ
つじおか眼科は、大阪メトロ谷町線・平野駅5番出口から南へ徒歩9分とアクセスしやすい場所にあり、駐車場も完備しています。
平野区内はもちろん、東住吉区や八尾市、松原市からも通院しやすい立地です。
線のゆがみや中心の見えにくさが気になる方は、お気軽にご相談ください。
日本眼科学会認定 眼科専門医が、あなたの症状に合わせた診療をご提供いたします。
医療法人志成会 つじおか眼科
〒547-0027 大阪市平野区喜連1-1-11
TEL:06-6701-1101


