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執筆者
- 院長辻岡 雅典
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資格
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- 日本眼科手術学会
- 日本眼科学会
- 大阪府眼科医会
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所属学会
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- 日本眼科学会認定眼科専門医
- ボトックス治療認定医
眼瞼けいれん、片側顔面けいれん)
網膜中心静脈閉塞症は、網膜の静脈が詰まることで発生する深刻な眼疾患です。網膜組織からの血液が心臓に戻るために集まってくる網膜中心静脈(視神経乳頭の中心で集合した血管)に血栓が生じると、血流が低下し、網膜全体に広範囲の出血(眼底出血)が発生します。これにより、急激な視力低下や視野異常を引き起こします。
比較的予後が良好で、適切な治療により視力回復が期待できます。
重症度が高く、視力は通常0.1以下まで低下し、治療を行っても大きな視力回復は難しいケースが多いです。また、血管新生緑内障へと進行し、失明のリスクが高まることもあります。
非虚血型から虚血型へ移行するケースが発症後3年以内に約30%存在するため、
定期的な経過観察が必要です。
この疾患は主に中高年(平均65歳前後)に多く見られますが、若年者(20〜30代)にも発症することがあります。若年者の場合は、高血圧の合併がなく、血管の炎症が原因であることが多いのが特徴です。
症状は通常、片眼に突然発症し、痛みを伴わないことが多いのが特徴です。
片目全体がぼんやりとかすんで薄暗く見える状態が特徴的です。完全に見えなくなるわけではなく、暗い部分と比較的明るい部分が混在することが多いです。
物が歪んで見える症状です。
症状の程度により、手動弁(手の動きがかろうじて分かる程度)の重度な視力低下から、1.0近くの比較的良好な視力まで、症例によって大きく異なります。
正確な診断と適切な治療方針を決定するために、次の検査を行います。
| 眼底検査 | 網膜の状態、出血の範囲、血管閉塞の程度を確認します。 |
|---|---|
| 光干渉断層計(OCT)検査 | 黄斑(網膜中心部)のむくみの程度を詳細に評価し、視力低下の原因を特定します。 |
| 蛍光眼底造影検査 | 網膜の血液循環状態を観察し、虚血型か非虚血型かの判別や、治療効果の評価に役立ちます。 |
これらの検査を組み合わせることで、疾患の重症度や血流障害の程度を正確に把握し、最適な治療計画を立てることができます。
網膜中心静脈閉塞症の治療は、タイプや症状の程度によって異なります。
最も一般的な治療法で、血管内皮増殖因子(VEGF)を抑制することで、黄斑のむくみを軽減し視力改善を図ります。目の中に直接注射を行います。
眼球の外側に副腎皮質ホルモン(ステロイド)を注射することで、炎症やむくみを抑制します。
硝子体出血や血管新生緑内障を予防するために行います。
硝子体出血が生じた場合に、出血を除去しレーザー治療を行うことがあります。
高血圧、糖尿病、高脂血症などの治療を並行して行うことが重要です。
若年者など、視神経乳頭での血管や神経の炎症が原因と考えられる場合には、ステロイド剤の点滴や内服による全身治療を行うことがあります。
網膜中心静脈閉塞症の予防と再発防止のためには、次の点に注意し日常生活をお過ごしいただくことが大切です。
当院では最新の検査機器を用いた正確な診断と、患者様の状態に合わせた最適な治療プランをご提案しています。網膜中心静脈閉塞症の早期発見・早期治療が視力予後に大きく影響するため、視力低下や視野異常を感じた際には、速やかにご相談ください。
また、生活習慣病の管理も重要なため、必要に応じて内科との連携も行っています。
| 月 | 火 | 水 | 木 | 金 | 土 | 日・祝 | |
|---|---|---|---|---|---|---|---|
| 午前9:00-12:00 | ● | ● | ● | 診察手術 | ● | ● | / |
| 午後15:30-18:00 | ● | ● | / | 手術 | ● | / | / |
木曜午前は、手術および診察を行います。
休診日:水曜日午後、土曜日午後、日曜日、祝日