視神経炎

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視神経炎とは?

眼球の組織の中でカメラのフィルムの役割を果たす部分を網膜と言い、網膜で受け取った情報を脳まで伝達するのが視神経です。視神経は頭蓋骨の中を通って、最終的に脳の一番後ろ(後頭葉)まで到達しますが、この視神経が炎症を起こした状態を視神経炎と呼びます。視神経炎は、それ単独で生じることもありますが、全身の病気に合併して生じることもあります。視神経炎は、中心部分が見えなくなり、典型的なものでは光を見るとまぶしくて目が開けられないといった症状が出ることもあります。視神経炎を生じると、光に対する虹彩の動き(対光反射)がなくなり、瞳の大きさ(瞳孔)に左右差が生じます。又、視神経の機能を判定するために光のちらつきを見せて、その程度ちらついているかを検査しますが、視神経炎になると、光の細かなちらつきが判別できなくなります。    

原因

視神経炎は原因不明のこともありますが、全身に合併するものとしては自己免疫異常や神経の変性(脱髄)に伴ってあらわれるものもあります。そういった場合、視神経炎が一旦治療して治っても、また繰り返して発症することがあります。

症状

中心暗点(見ようとする真ん中が見えない)、眼痛(光を見たとき)など。

治療

視神経炎は炎症ですので、典型的な視神経炎に対しては、炎症を抑えるステロイドを短期間に大量に投与するステロイドパルス療法が行われています。

ステロイドパルス療法

高濃度のステロイドを3日間程度点滴することにより、炎症をおさえます。炎症が抑えられた場合、非常に短期間で自覚症状も改善していきます。ステロイド自体による副作用もある為、通常入院にて行います。 

血漿交換 

自己免疫などが原因で生じている視神経炎の場合、ステロイド治療が無効な場合があります。その場合は、血の中の免疫を司る細胞を全て除去する必要があり、それが血漿交換という方法になります。  

全身的な合併症

視神経炎が左右ばらばらに繰り返し起こった場合などは、全身の神経の変性疾患が疑われます。多発性硬化症[たはつせいこうかしょう]や、視束脊髄炎[しそくせきずいえん]などがあり、これらは神経内科などで詳しく検査する必要があります。

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