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- ドクターズインタビュー(院長・副院長)
平野区で30年以上の歴史を持ち、地域眼科医療の先駆者として知られるつじおか眼科。多くの患者様から信頼を集める理由は、最新設備と確かな技術、そして何より際立つ清潔感にあります。院内に一歩足を踏み入れると、明るく広々とした空間で、スタッフの方々の笑顔が迎えてくれます。この診療所の魅力を探るべく、親子二代で診療にあたる辻岡 雅典院長と大志副院長にお話を伺いました。
医師になったきっかけ
医師を目指したきっかけについてお話をお聞かせください

院長
私は最初から医者を目指したわけではありません。高校時代は技術者か医者かと考えて工学部に進学しました。社会人として1年半ほど働いた後やはり医者になりたい気持ちが強くなり医学部を目指しました。
医学部学生の時も昔の眼科開業医は洗眼が主であまり興味はありませんでした。しかし医学部5年生の時外科の准教授の先生と話す機会があり「眼科は領域が狭いし専門性が高いから私が今からやり直すなら眼科を選ぶ」との人生経験に基づいた助言が胸に突き刺さって眼科に入局しました。
小さい頃から手が器用だったこともあり、入局後手術研修で他の人よりも手がよく動くと感じていました。そこから眼科の手術が好きになりましたね。
副院長
私も最初から医師になろうとは思っていませんでした。中学生の頃、父がこのクリニックを開業した時の内覧会で見学した記憶があります。その時は「自分の城を持ち、自分で切り開いていく生き方もおもしろいかも」と漠然と思っただけでした。
今ではダメなことなのですが、当時父が手術のビデオを家で流していたのを見て、白内障の手術が綺麗だなと子供ながらに思ったことが印象に残っています。
医学部に入った後、実習でさまざまな診療科を回りましたが、外科はとても長時間の手術で、朝から12時間も手術をして術後カンファレンスをするような生活は私には厳しいと感じました。
眼科なら座って手術ができますし、目は直接血管が見える唯一の臓器で、CTやMRIを使わなくても見えるという特殊な世界に魅力を感じました。
また、患者様の感想がダイレクトに返ってくるところにもやりがいを感じています。
お父様である院長をリスペクトしているところは?

副院長
やはり父が平野区で日帰り手術を確立したことです。当時は入院が当たり前の時代に、初めからベッドを作らず日帰りで手術をやろうと決めたのはすごいことです。医学の世界は進んでいるようで右に倣えという部分もあり、新しいことを始めるのは簡単ではありません。
父はまだ手が動いて手術ができることも尊敬しています。また、父は元々左利きで右利きに矯正された両利きなのです。それも手術では強みになっていると思います。
診療における連携について
診療における連携について

院長
初診はほとんど息子に任せています。ただ、これまでの30年間の患者様がいますから、私の方が診る患者様はまだ多いかもしれません。
息子と一緒にやると本当に楽になりました。やることが半分で済みますからね。
副院長
父と私の間では、長年のお付き合いがある患者様は父が診るという暗黙の了解があります。スタッフが患者様の状態や性格を見て、丁寧な説明が必要な方や神経質な方は私が診るように振り分けてくれることもあります。それぞれの性格や得意分野を活かしています。
ハード面とソフト面の補完関係

院長
私は医療機器などのハード面に力を入れてきました。医療機器が好きで、同じ目的の機器でもA社、B社、C社と比較して一番良いものを選ぶようにしています。
最新の設備で最良の医療をご提供することが、
患者様への責任だと考えています。
開業当初から日帰り手術に取り組むなど、地域の眼科医療の先駆けとなることを目指してきました。
副院長
父はハード面、つまり医療機器にこだわりを持っています。一方、私はソフト面、患者様とのコミュニケーションに力を入れています。この補完関係がクリニックの強みになっていると思います。機械だけになってしまうと人間味がなくなりますし、説明だけでは診断や治療の質が上がりません。両方のバランスが大切です。
患者様への思い
患者様に接する時にどのような思いで診療に当たっておられますか?

院長
開業医はレストランと同じだとスタッフにも言っています。
味が良くて、中が綺麗で、雰囲気が良くなければ選んでもらえません。
診療においては
「自分の家族や知人ならこうしてもらいたい」
という思いで
接しています。
また、常に院内をきれいに保つために、何か落ちていれば自分で拾いますし、
スタッフにも徹底しています。これは大学時代の教授に叩き込まれました。
副院長
短時間の診察でも患者様に満足して帰っていただきたいと
考えています。
そのために患者さんの顔を見て、目を見て話すことを心がけています。検査データだけを見がちになりますが、患者様の訴えをしっかり聞き、データだけでなく患者様自身を見ることが大切です。
「何を見てもらったかわからない」と思われては意味がありません。患者様にとって「来て良かった」と思ってもらえるような診療を目指しています。
大学病院での勤務がどのように生かされていますか?

副院長
私は大学病院時代、初診をひとりで担当し、朝9時から11時間ノンストップで診療することもありました。そのような過酷な経験から、どんな症例が来ても対応できる自信が培われました。特に大切なことは、「これはやばいぞ」というアンテナを張ることです。
一次医療機関である当院では、適切な診断をつけて、必要であれば専門医へ紹介することも重要な役割だと考えています。診断を見逃してしまうと、患者様がたらい回しになってしまいますから、初診で症状を的確に捉える力には自信を持っています。
チーム医療の実践
クリニックのスタッフ教育に力を入れておられるとか

副院長
当院では分業ではなく、受付も看護師も、スタッフ全員がさまざまな業務をこなせるよう育成しています。ここで一人前になれば、どの眼科でも働ける人材になります。医師とスタッフの垣根を低くし、話しかけやすい環境づくりを心がけています。
患者様との会話の中で得られる情報はとても貴重です。例えば、目薬が染みるという訴えを医師には言わなくても、受付や看護師には話すことがあります。そうした情報をチーム全体で共有することが患者様の治療につながります。
スタッフ教育にもおもてなしの心を大切にご指導されているのですか?

院長
スタッフの人選は非常に重要です。良い雰囲気の職場環境を保てるように目配りをしています。また、職場環境をきれいに保つこともこだわっています。大学病院時代に教授が手術室で散らかったものを拾い集めるのを見て、今では私自身がそうしています。こうした姿勢はスタッフにも徹底しており、患者様が安心できる環境づくりを心がけています。
「おもてなしの心」が大切ですね。患者様に気持ちよく来ていただき、気持ちよく帰っていただくことが基本です。
副院長
特に重要なのは、単なる医療技術だけでなく「空気を読む力」です。患者様の言葉にならない不安や訴えを感じ取ることができるスタッフが理想です。また、医師とスタッフの垣根を低くし、チームとして患者様を支える体制を作っています。
今後の展望
今後のご展望についてお話しをお聞かせください

副院長
これからは訪問診療など、新しい診療形態も視野に入れていく必要があると考えています。また、保険診療の枠を超えた自由診療や新しい治療法の導入も検討しています。こうした変化は一気に進めるのではなく、徐々に取り入れていく予定です。
手術についてもさらに拡充していきたいと思います。また、眼科の診療は機械化が進んでいますが、電子カルテの導入などによって患者様と向き合う時間が減らないよう配慮していきたいと考えています。
患者様へのメッセージ
このホームページをご覧の患者様やそのご家族にメッセージをお願いします

院長
30年以上この平野区の土地で、日帰り手術をやってきた経験から手術には自信を持っています。
気になることがあったら、まずは何でも相談に来てください。
できるだけ丁寧にわかりやすく説明することを心がけ治療にあたっています。
副院長
開業して30年が経ち、これからも地域の方々に親しまれるアットホームなクリニックを目指しています。目だけでなく、患者様ご自身を総合的に見て、笑顔で満足して帰っていただけるような診療をご提供したいと考えています。どうぞお気軽に相談していただければと思います。