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執筆者
- 院長辻岡 雅典
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資格
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- 日本眼科手術学会
- 日本眼科学会
- 大阪府眼科医会
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所属学会
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- 日本眼科学会認定眼科専門医
- ボトックス治療認定医
眼瞼けいれん、片側顔面けいれん)
黄斑上膜(おうはんじょうまく)は、網膜上膜、網膜前膜、黄斑前膜などとも呼ばれる眼疾患です。網膜の中心部である黄斑の表面に薄い膜(セロファン様の膜)が形成される状態を指します。この膜が次第に収縮すると、網膜自体にしわが生じ、視機能に影響を及ぼします。
黄斑上膜は主に高齢者に多く見られる疾患であり、年齢とともに発症リスクが高まります。50〜70歳代で発見されることが多く、加齢に伴う生理的な変化として生じる場合と、他の眼疾患に続発して生じる場合があります。
黄斑上膜の原因は大きく分けて以下の2つに分類されます。
明確な原因がなく、加齢に伴って発生するタイプです。全体の約80〜90%を占め、以下のような機序で発生すると考えられています。
このタイプは進行が非常に緩やかで、数年から10数年かけてゆっくりと症状が進行していきます。
以下のような眼疾患や状態に続発して発生するタイプです。
続発性のものは特発性と比較して進行が早いことが多く、症状も重症化しやすい傾向があります。
黄斑上膜の症状は、膜の厚さや収縮の程度によって異なります。初期段階では多くの場合無症状であり、定期的な眼科検診や人間ドックなどで偶然発見されることも珍しくありません。
症状が進行すると、以下のような自覚症状が現れます。
症状の進行は通常緩やかですが、続発性の場合はより急速に症状が悪化することがあります。また、両眼に発症することもありますが、症状の程度は左右で異なることが一般的です。
黄斑上膜の診断と評価には以下のような検査が行われます。
散瞳薬で瞳孔を開いた状態で、眼底を詳細に観察します。黄斑上膜は網膜表面に光沢のあるセロファン様の膜として観察され、周囲の網膜にしわが形成されていることが特徴です。
現在の黄斑上膜診断において最も重要な検査です。網膜の断層画像を非侵襲的に撮影することで、以下の評価が可能となります。OCT検査により、治療の必要性や手術のタイミングを判断する重要な情報が得られます。
続発性が疑われる場合や、ぶどう膜炎などに併発するケースでは、次の検査も行われることがあります。
黄斑上膜の治療は、症状の程度により異なります。
このような場合は、定期的な検査による経過観察が選択されます。
特発性の黄斑上膜は進行が非常に緩やかであることが多く、数ヶ月ごとの定期検査で状態を確認します。稀に、自然に膜が剥がれて症状が改善することもありますが、これはごく少数のケースです。
このような場合は、手術治療が検討されます。
手術は通常、局所麻酔下で白内障手術と同時に行われることが多いです。日帰り手術または1〜2日の入院で行われるのが一般的です。
当院では、最新の検査機器を用いた正確な診断と、患者様の症状や状態に合わせた適切な治療方針のご提案を行っています。
黄斑上膜は早期発見が重要であり、特に50歳以上の方は定期的な眼科検診をおすすめします。変視症(物が歪んで見える)や視力低下を感じられた場合は、お早めにご相談ください。
手術が必要と判断された場合は、専門医療機関と連携し、適切な治療へとつなげ、手術後のフォローも丁寧に行い、患者様の視機能の回復をサポートしてまいります。
| 月 | 火 | 水 | 木 | 金 | 土 | 日・祝 | |
|---|---|---|---|---|---|---|---|
| 午前9:00-12:00 | ● | ● | ● | 診察手術 | ● | ● | / |
| 午後15:30-18:00 | ● | ● | / | 手術 | ● | / | / |
木曜午前は、手術および診察を行います。
休診日:水曜日午後、土曜日午後、日曜日、祝日